Thursday, June 22, 2006

鹿又隆志

★花山節考★

当劇団主宰 花山氏の頭の中は、その思考回路は、どうなっているのか?・・と思う事があります。

奇想天外な発想、ららオリジナルなセリフ、断片的かつ重層的なイメージ群・・。後々になって、その清濁/聖俗あわせもつ、台本と演出の奥深さに気づかされる事もしばしば。

今回の「花山らら的奇譚」は、ここ数年来、もっともその「花山節」が全開な作品ではないかと思います。

世の芝居にあって、40CARATに無いものもあるでしょう。でも、どこの舞台にも無いものが、ここにきっとあると信じてます。

どうかお客様は劇場での2時間、1+1=2・・といった算数的思考から解放され、あやかしの花山ワールドに身も心も委ねてみてください。立ち現れてくるものは、「芝居」を超えた、「人生」と等価な何か、かもしれませんよ。